手足口病

夏かぜトリオとも言える
「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」
今朝は、関西方面にて「手足口病」警報が発令された様子です。
例年7月末が流行拡大のピーク、今年もこれから油断できません。

「手足口病なんてよく聞く病気だし、子どもの病気で大したことないんじゃないの?」などと、油断してる場合ではありません。
意外と大流行を繰り返す手足口病です。
手足口病の原因となるウイルスは1種類ではないので、子どもの時に罹患していたとしても、大人になってから再び罹患することもあります。
決してあなどれない病気です。

手足口病の症状
手足口病という名の通り、口の中、手のひら、足の裏などに 発疹や水疱が出ますが、全身にブツブツが広がることがあります。
潜伏期間は3~6日で、熱は37~38℃程度で、発熱しない場合もあります。
1~3日で解熱しますが、まれに脳炎を伴った重症例もあります。

手足口病の原因ウイルス
コクサッキーウイルスA群や、エンテロウイルス71型などであり、原因となるウイルスは多種多様です。
原因ウイルスの違いにより、症状にも違いが出ています。

これまでは子どもの病気として認識されていましたが、新たな原因ウイルスが出現したり、大人でも重症化例が出る可能性があるといわれています。
また、発疹の様子から、水痘(水ぼうそう)との見分けが難しいケースもあります。

手足口病の感染経路
飛沫感染、接触感染、糞口感染(糞便から排出されたウイルスにより口を通して感染すること)により感染が拡大するので
以下に注意します。
●手洗い
●咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう(またはマスクをする)
●タオルの共用を避ける
●おむつ交換も注意深く行う(使い捨て手袋を利用する)

残念ながら手足口病には特効薬はありません。
薬を飲むとしても、痛みを和らげる鎮痛剤などです。
自然に治癒するのを待つしかないのかという感じですが、
脱水症状にはくれぐれも注意しましょう。
口の中が痛むために、食事や水分を取りたがらなくなることがあります。
十分な水分補給を行い、柔らかく刺激の少ない食事を用意しましょう。