働くことの意味

7月も前半終了・・・
新人さんもそろそろ臨床現場での戦力として活躍する季節になりつつあります。
夜勤は、そろそろデビューでしょうか。
希望と期待を抱き入職してきた新人さんの中にも、少し元気がなくなって
いる人もいるかも知れません。
「毎日こんなに忙しいなんて・・・」とか、
「自分は何もできない・・・」とか。
何のために働くのか?など、妙に哲学になっていたりしませんか。
何のために働くのか、そう考えたら理念に立ち戻る事と、
私は新人の頃教えられました。
新人研修等では、理念に関する話は必ずしています。
理念とはその組織が「何のために存在するか」を言葉にしたものです。
病院では患者様との約束のようなものかと思います。
でもいっぽうで、理念はそこで働く人達との約束でもあります。

とてもおいしいお菓子に出会った方が、メルマガにこんな投稿をしています。
「おおぞら園」という施設でつくられています。
ご存知の方も多いかも知れません。

経営母体である「父の樹会」のホームページに施設づくりの七つの理念があります。
  1.就職を目指して働く力を身につける場            
  2.生活の力を高め、働く意欲を高める場            
  3.生活の力を高め、人とのかかわりを楽しむ社会生活ができる場 
  4.文化・スポーツ活動等を楽しみ、社会勉強をする場      
  5.心の安らぎを求め、悩みを打ちあけ、相談を持ち込む場    
  6.新たな就職先を求めてくる場                
  7.家庭に代わる生活の場:自立心・独立心を満たし、自立的力を高め、
     暮らしを楽しむ場 
・・・・理念を読んでいて込み上げてくるものがあります。
 何のために働くのかが明確ではありませんか。
 この場所で、何のために働くのか。
「この場所で」と付け加えると今やるべきことが見えてくるのではないでしょうか。
今いる場所で自分をいかに成長させることができるか。
少し難しいかも知れませんが、理念の意味するところを考えてみましょう。
病院で働けること自体に大きな意味があるのですから。