HCUは8床で、主に外科(消化器・乳腺・呼吸器)、消化器内科、婦人科、泌尿器科の術後や重症患者、様々な科の急性呼吸不全、慢性呼吸不全憎悪、急性心不全などの患者を受け入れている、重症集中ケアユニットです。
急性期だけでなく、終末期にある患者・ご家族に対してのケアも行い、医師・看護師・多職種で情報共有しながら患者さん中心のチーム医療を行っています。
消化器病センターでは、新卒にはプリセプター、既卒にはこれまでの経験に合わせてフォローがつき、部署全体で、教育・フォローに関わっています。
※教育プログラムはこちらからダウンロードできます。
消化器病センターでは、教育ローテーションの体制も整えており、ラダーに沿って、3ヶ月~半年の期間で教育ローテーションを行っています。
教育ローテーションでは、10階南病棟・10階北病棟・HCU・内視鏡室・外来部門の5つの病棟・部門を経験することができ、これも当センターの魅力の一つです。
SCU(脳卒中ケアユニット)は9床で、くも膜下出血や脳出血、脳梗塞等の急性期の脳血管障害を主体に、治療、転帰の方針をチームで検討しています。 急性期の全身管理をすると同時に早期にリハビリを開始し、残存機能を活かした生活につなげられるよう、他職種と協力し患者主体の看護に取り組んでいます。 また、脳外ホットラインを設置しており、受け入れ要請があれば昼夜を問わずDr.Carで迎えに行き、365日24時間入院の受け入れができる体制を整えています。
脳血管センターでは、新卒にはプリセプター、既卒にはフォロー担当がつきます。
教育担当に任せきりにするのではなく、チェックリストを用い、到達度や自立度を共有しながら、
病棟全体で、教育、フォローをしています。
既卒の方については、今までの経験を伺いながら、一人ひとりに合ったフォローをつけます。
経験したことのない技術などはマンツーマンでつき、自信が持てるまでフォローしています。
※教育プログラムはこちらからダウンロードできます。
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8時30分 | 【朝礼】 医師、看護師、栄養士とカンファレンス 今日1日の治療方針の確認 夜勤者と申し送り |
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9時00分 | 【看護ケア】 受け持ち患者のバイタルサイン、清拭、処置など |
10時00分 | 【カンファレンス】 看護師、リハビリ(PT、ST)、入退院支援(NSW)と 多職種と連携し今日1日の看護ケアについて |
12時00分 | 休憩(1時間) 11階食堂で食事(300円) |
14時00分 | 【看護ケア】 IN-OUTバランスの記録 心臓リハビリの介入 |
15時00分 | 【カンファレンス】 朝の看護ケアについて振り返り 人工呼吸器離脱訓練など患者の情報共有など |
16時00分 | 心臓外科(術後)患者の受け入れ |
16時30分 | 夜勤者へ申し送り |
17時00分 | 業務終了 おつかれ様でした |
朝礼の場面
心臓リハビリ介入の場面
ACU(Aortic Care Unit)はすべての大動脈瘤・大動脈解離の術後管理を行う大動脈専用のユニットです。
ICU8床・HCU8床で定例手術や緊急手術を24時間・365日受け入れています。全国から手術困難と言われた患者さんやハイリスク患者さんの紹介を受けます。また超高齢者に対しても、家族の思いや本人の生きたいという願いに応え、積極的に手術を実施しています。
患者さんを中心として、医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士・薬剤師・栄養士・MSWがチーム医療を行っています。
ACUでは、新卒はもちろん、既卒にも必要に応じプリセプターをつけています。
定期的にプリセプター会議を実施して情報を共有し、センター全体で教育・フォローをしています。また、大動脈に特化した疾患や解剖生理、周術期看護などの専門的な学習も進めています。
処置が多いため、多様な看護技術を学び、経験できる環境があります。
主体的に治療に関われるため、次のステップアップとして、NP(診療看護師)やクリティカルケア領域の認定看護師を目指すスタッフが多いのも、当センターの特徴です。
ICUは消化器外科・脳血管外科など侵襲の大きな手術後の患者を中心に救急搬送されてくる患者や院内で重症化した患者など、科を問わず受け入れています。 多岐にわたる複合疾患を理解し、危機的状況にある患者・家族の気持ちに寄り添い、身体的・精神的なケアの提供と意思決定を支援しています。また退室後の病棟や他職種と連携し継続性のある看護を提供できるよう努めています。
新卒についてはプリセプターがフォローをし、チェックリストを用いて、ICU全体で、教育の進捗状況がわかるようにしています。既卒に関しては、今までの経験を考慮した上で、本人と相談してフォロー体制を調整しています。
ICUでは診療科ごとにチームを作り、学習のサポートをしています。現在、脳外科チーム、心臓外科チーム、外科・泌尿器科・婦人科チーム、医療機器チームの4つのチームがあります。
手術室はハイブリッド手術室を含む全10室で稼働しています。
救急診療の整備拡大と土曜日・祝日の手術枠拡大により、手術件数が増加し、年間手術件数は5,400件を超えています。
緊急手術は夜間・休日も含め、365日24時間対応しています。私たちは定例手術に加え、緊急手術はさらに増えることを想定して冷静・柔軟に対応するため日々の業務の中で教育を行い、川崎幸病院の理念である「断らない医療」の実践を支えています。
手術室の運営には診療科医師・麻酔医・コメディカルとの連携・協力が必要であり、チームとして一丸となり取り組んでいます。
当手術室では、診療科ごとに3つのチームに分けて手術を実施しています。
大動脈瘤、大動脈解離など大動脈外科の手術を担当する大動脈外科専従チーム。心臓外科と大動脈弁狭窄症のカテーテル治療を担当する心臓外科チーム。そして、その他の外科手術を担当する外科チームの3チームです。
チーム制にすることで、チームごとに知識や技術を深め、専門性を高めています。また全チームが、常に緊急手術を受け入れられる体制をとっており、緊急手術対応も学べます。
チーム配置やチーム間の異動は、スタッフの希望を聞きながら行っています。
新卒はマンツーマンでプリセプターがつき、教育計画に基づいて、段階を踏みながら、教え導いています。
既卒は、大動脈外科、心臓外科、外科のチームごとに相談役をおき、チームでしっかりとフォローをしています。
その上で、教育委員が、プリセプター、相談役のフォローをし、到達度を共有しながら、手術室全体で教育に関わります。
救急センターでは、年間約1万台の救急搬送と、自力で来院される患者さんを中心に年間約2万人の患者さんを受け入れています。
当院は2次救急指定病院ですが、軽症例から大動脈解離・脳卒中・心停止などの重症例までを断ることなく受け入れています。
また、救急センターは血管撮影室も兼務しており、24時間体制で緊急検査・治療にも対応しています。初期対応の他にも14床のホールディングベッドも有しているため、経過観察や入院までの待機など継続的な看護実践も行っています。
救急センターは大きく分けて、救急担当と放射線科担当に二分されます。
救急担当は、初療対応・ホールディング担当・透視室担当・電話トリアージ担当・院内トリアージ担当など様々な役割があり、一人一人レベルに見合った役割を担っています。
放射線科担当は心臓カテーテル・脳アンギオ検査・治療を中心に担い、24時間緊急検査対応可能なスタッフの育成に力を入れています。
救急分野では、BLS・ICLS・ACLS・外傷・災害など多くの研修がありますが、当院でも各コースインストラクターが存在し、コースによっては毎月院内開催をしており参加が可能です。
幅広い症状や疾患に対応しなければならないため、高度な知識・技術を必要とされる救急看護分野ですが、スタッフからの指導を受けながら教育を受けることができます。
救急センターでも、他部署同様に、新卒にはプリセプター、既卒にはフォロー役をつけています。これに加え、まったくの救急未経験から、それぞれの経験に合わせて教育、フォローができるように、教育プログラムを組み立て、毎年アップデートをしています。
その①たくさんの症例を経験できる!
心臓・脳の幅広いIVRを学ぶことができます。2019年からはTAVIやIMPELLAも導入され、脳卒中疾患では脳卒中プロトコールに稼働に伴い血栓回収症例も増えてきています。さまざな分野でIVRを深めたいスタッフにはおすすめです!
その②カテ室の専門性を持っている人がいる!
INEを取得しているスタッフがいます。医師がCVIT取得しているので、INEを取得できるいい環境下です!この機会にぜひ!!
その③他部署交流がある!
救急センターと同部署であり、ERスタッフからのカテ室研修(3−6ヶ月間)も行っています。また、川崎心臓病センターや脳血管センターの病棟看護師の見学スタイルも気軽に行っています。また、業務改善として申し送り短縮に向けての考察も病棟看護師と協働して活動中です。
個性豊かなカテ室看護師でうるさいと言われることもしばしば・・・ですが、やる気とIVRに関しての情熱はほかの施設よりも負けないです!ぜひ、一緒に川崎幸病院カテ室で働いてみませんか?!
●日勤(8:30~17:00):カテ室業務
・主に検査、治療中の患者管理や記録を行う
・スタッフ配置(カテ室3部屋)
各部屋担当:1~2名配置(1日:3〜6名)、リーダー:1名
カテ室以外の対応検査:CT/MRI、透視室、経食道心エコー
※日曜・祝日は緊急対応のみで基本はER業務。
●夜勤(16:30~9:00):ER業務、緊急カテ対応
※ERでの夜勤は5人体制(うち2名がカテ担当)
※夜間緊急での内視鏡対応もあります(事前に内視鏡研修あり)
・川崎幸病院カテ室教育プログラムに沿って進行します。
※経験者は今までの経験内容を含めて相談し開始しています。
川崎幸病院カテ室教育プログラム(一部掲載)
・アソシエイト制を設けて担当者を1名選出し、毎月末にチェックリストを用いて進行状況の確認をしています。
川崎幸病院カテ室チェックリスト(一部掲載)
・ER業務を兼ねているため、1~2ヶ月程度の業務研修期間があります。
・冠動脈カテーテル検査(CAG):約2,800件
内)冠動脈カテーテル手術(PCI):約650件
内)緊急PCI:約140件
・末梢血管治療(EVT):約70件
・ペースメーカー植え込み術:約70件
・植え込み型除細動器(ICD):約5件
・心臓再同期療法(CRT):約5件
・全カテーテルアブレーション:約460件
内)心房細動:約420件
・脳アンギオ:約490件
内)緊急:約135件
TAVI:58件
・腹部angio:約12件
・院外心停止(カテ室直上げ症例):約2件
・PCPS:約15件
・Impella:約5件