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看護科長挨拶

脳神経外科病棟インタビュー

脳神経外科病棟インタビュー(主任部長×看護科長)

脳神経外科主任部長 脳血管センター長 壷井 祥史 医師
脳神経外科 看護科長

当院の脳神経外科の強みは?

(壷井医師):開頭手術、血管内治療に加え、脊椎・脊髄疾患の治療にも対応している点ですね。開頭手術と血管内治療の両治療を行っている病院もあまり無いと思いますが、そこに脊椎・脊髄疾患も加えて3領域の治療に対応できる病院は全国的に見ても非常に珍しいと思います。
また当科は当院理念の“断らない医療”に沿い、急性期の脳血管障害を主体に365日24時間体制で診療を行っています。脳神経外科3領域に対してハイアクティビティな診療体制を整えている点が強みです。

医師から見た脳神経外科病棟の看護師は?

(壷井医師):もう、感謝の一言しかないですね。脳神経外科は、もともと患者さんの看護必要度が高い診療科ですし、当院は緊急症例が多く病床の稼働率も高いです。このハイアクティビティな環境の中でも、看護師さんは医師の立場を理解し、私たち医師が求める業務をしっかりと実施してくれます。とても良い関係性がつくれているのだと思っています。
責任者として、看護師さんをはじめ多職種チームが働きやすい環境をつくりたいと思っています。

看護師から見た脳神経外科の医師は?

(看護科長):脳外科の先生は皆さんやさしく、話しやすいです。じつは数年前までは、看護師から医師に対してのクレームを聞くこともあったのですが・・・(笑)。でも、壷井先生が主任部長になってからは、医師に対してのスタッフの不満の声は聞かなくなりましたね。「先生方は看護師が相談しても嫌な顔せず対応し、丁寧に教えてくれる」と新入職の看護師もよく話してくれます。
お互いの立場に立って考え、良い意味で気を使い合える関係性ができていると思います。医師と看護師の関係性の良さが、患者さんの利益にも繋がっていることを実感しながら、日々の看護ができています。

今後、脳神経外病棟が目指す方向は

(壷井医師):私たちは“ホワイト”な病棟を目指しています。
当科は手術件数も多く症例も豊富であり、これは医師にとっても看護師にとっても一つの魅力だと思っています。でも、「豊富な症例を経験できる、だから忙しくても仕方がないよね」ではダメだと思うんですね。
豊富な経験を重ねて、納得できる診療・看護を実践しながら、同時に自分の時間を大切にしプライベートも充実させることができる。そんな職場環境にしていかなければならないと考え、業務改善を進めてきました。
(看護科長):おっしゃるとおりですね。看護部では、看護補助者、特に介護福祉士の配置人数を増やし、看護師負担の軽減と時間外の大幅な削減を実現しました。
(壷井医師):医師、看護師をはじめとした「多職種チーム全員がやりがいを感じ、幸せになれる」そんな病棟にしていきたいと思います。

今後、脳神経外病棟が目指す方向は

9階北病棟の看護の魅力は?

ナイチンゲールの言葉に「病気ではなく、病人をみる」という言葉があります。当病棟は、まさに「病人を見る」という本質的な看護が実践できる病棟だと思います。
9階北病棟は腎臓内科を主体としており、透析導入の患者さんが多く、患者さんへの精神的支援や生活指導がとても大切になります。
患者さんの生活背景を見て、個別性を尊重し、患者さんの目指す方向に向かって一緒にベストな道筋をつくっていく。指導を重ねることで、患者さんが良い方向に向かわれていることが実感できた時、達成感とやりがいを感じます。当病棟の大きな魅力だと思います。

私たちが目指す看護

患者さんのこれまでの人生を尊重し、これからの人生に寄り添う看護が実践できる病棟にしていきたいと考えています。特に腎臓内科では長期的な継続看護が必要になります。患者さんの良い時も悪い時も、患者さんの立場に立ち患者さんの人生に寄り添った看護が提供できる病棟にしていきたいですね。
この病棟には同じ志、看護観を持ったスタッフがたくさんいます。これからも一緒にはたらく仲間を増やしていき、よりよい病棟をつくっていきたいと思います。

スタッフにはこんな看護師になってもらいたい

いろいろな価値観や考え方を持った患者さんがいらっしゃいますが、まずは、患者さんの立場に立って、患者さんの価値観を受け止めて寄り添える看護師になって欲しいと思います。

私の看護観

患者さんのこれまでの人生を受け止めて、患者さんの価値観や人生観を否定せず承認しながら寄り添っていく看護を提供していきたいと考えています。

メッセージ

私たちの目指す看護に共感いただける看護師さんは、これまでのご経験に関わらず大歓迎です。当病棟のスタッフは皆やさしく、指導熱心です。腎臓内科や人工透析未経験の方でも、暖かくフォローさせていただきます。

わたしの看護観

「医師は病気を治し、看護師は心を治す」。これが私の看護観です。
人は人生の中で、様々な不安や悩みを抱え、自分の弱さを感じると思います。疾患を看るだけではなく、患者さんの不安な想いや人間としての弱さに寄り添うこと、心の回復を支援すること、これが看護の本質だと考えています。

ACUが目指している看護

川崎大動脈センターは国内トップの治療実績であり、他施設では治療が困難な緊急症例も積極的に受け入れ、緊急手術対応をしています。 私たちは24時間365日、生命の危機に瀕した患者さんを救うために、医師、看護師をはじめスタッフ一丸となって取り組んでいます。ACUのスタッフには、その誇りとそれに伴う責任を感じてもらいたいと思います。
ICU看護師としての知識・技術を磨き、治療に主体的に参加しながらも、「患者さんの心を治す」という看護師の本質も忘れず、患者さん・ご家族に寄り添った看護を目指しています。

スタッフにはこんな看護師になってもらいたい

「人」を大切に、「心」を大切にできる看護師になっていただきたいです。患者さん・ご家族に対してはもちろん、病棟の看護スタッフ、他職種のスタッフに対しても、相手の立場に立って考えられる人間であって欲しいを思います。

ACUの魅力・やりがい

ACU1は症例、手術件数が豊富なので、術直後の患者管理を多く経験できる環境があります。 そのため技術、知識の習得・向上のスピードが早いですね。多職種と連携し、看護師が主体的に患者さんの回復に向け、関わっていくことができるので、そこに使命感ややりがいを感じていただけると思います。
ACU2は周手術期に起こる様々な合併症で長期治療が必要となった患者さんが多く、多岐にわたる病態の理解ができるとともに、患者さん、ご家族に寄り添った家族看護の実践も魅力です。

皆様へのメッセージ

向上心、向学心があり、ご自身のキャリアを伸ばしていくことに前向きな看護師さんにはACUはピッタリだと思います。看護師が主体的に治療に関われる環境があります。 

わたしの看護観

「患者さんにとって、安心できる存在であること」。これが私の看護観です。
実習で手術室の見学をした際に、患者さんと交わす言葉は少なくても、「根拠に基づいた迅速で確実で安全な看護」、「五感を使って患者さんのニーズを捉えた、温かみの感じられる看護」を看護師が実践しているのを見て、 私も看護師としてこうありたいと思いました。私の看護師としての原点です。

手術室が目指している看護

患者さんが安全で安心な最良の手術を受けられるように、医療チームの一員として情報をチームに共有し、専門的な知識と技術をもって、手術室看護師としての役割を果たすことを目指しています。
これに加えて、「断らない医療」という病院理念のもと、緊急手術時にも迅速かつ安全に対応できる看護実践能力を身につけるために、日々トレーニングしています。

スタッフにはこんな看護師になってもらいたい

1人1人がもつ看護観を大切に、日々の看護実践をとおして看護の魅力を感じ、看護師になって良かったと思える経験をたくさんして欲しいです。その積み重ねが、看護実践能力の向上や看護師としてキャリアを重ねる活力に繋がると思います。
患者さんの手術に対する期待や不安、受け止め方などを理解し、相手の立場に立って、術前から術後を見据えた継続性のある手術室看護を実践できる看護師に育つことを期待しています。

手術室の魅力・やりがい

「手術室看護の専門性、独自性を発揮できること」だと思います。器械出し看護師は手技の上達に達成感を持ち、手術の進行に貢献します。 外回り看護師は、術中の患者さんの身体を守る責任と、手術を無事終了させるためのリスク管理の役割があり、患者さんに安心して手術を受けていただく上での要となります。そこにやりがいと魅力があると思います。
また、「共通の目標に向かって、一体感や使命感をもちチームで協働できること」も魅力です。それぞれの職種が自らの役割と責任を理解し、他職種の志や情熱にも触れ刺激を受けながら、お互いに支援し合い協働していることを強く実感できます。

皆様へのメッセージ

当手術室はチーム制で、幅広い診療科の手術を経験できる外科チームと、専従制とすることで専門性を高めている大外チーム、心外チームの3チームがあります。 皆さん1人1人が目指す看護を深め、学ぶ環境を整えていきたいと考えています。ぜひ、一緒に看護をしましょう。

わたしの看護観

私の看護の原点はナイチンゲールです。入院中だけではなく入院前から退院後まで、患者さんがご自身の疾患と向き合う過程で、患者さんの心にしっかりと寄り添うことこそが看護の本質であり、そのための看護知識・技術だと考えています。

CCUが目指している看護

集中治療室は患者さんの状態が最も悪い時に看護をする場所ですので、一日でも早い患者さんの回復につなげるような看護を目指しています。
そのためには医療チームの連携が大切であり、患者さんにとって一番近い存在である看護師はチームの「軸」となることが求められます。医師など多職種と対等に議論できるように、看護師はしっかりとした知識・技術を身につけたいと考えています。

スタッフにはこんな看護師になってもらいたい

目の前の患者さんはもちろん、ご家族の存在もしっかりと感じながら看護をして欲しいと思っています。医療者として患者・家族に関わるだけではなく、一人の人間として人間に向き合い、心を通い合わせて寄り添える看護師になっていただきたいですね。
看護師としての知識、技術はもちろん大切ですが、その先にある看護の本質をしっかりと実践できる看護師を育てたいと思います。

CCUの魅力・やりがい

CCUでは、自分の想いを言葉にして伝えることができない患者さんがほとんどです。そのため、検査データや皮膚の状態などからアセスメントし、それを「患者さんの言葉」として読み取ることが求められますし、その力を身に付けていくことにCCUの魅力があると考えています。 患者さん、ご家族の想いを汲み取り、看護実践に繋げることができた時にやりがいを感じられると思います。

皆様へのメッセージ

CCUは2対1の看護体制ですので、一人の患者さんに対して深く関わりアセスメントしていくというスタイルの看護がやりたいという方にはお勧めですし、一緒に働きたいと思います。お待ちしています!