教育
2年間で、あなたも急性期看護のプロになれる
このコンセプトを基に、卒後2年間で急変対応のできる看護師の育成を目標にしています。
新卒教育
一人ひとりの成長のペースに合わせてサポートし、全員が急性期看護のプロになれるように支援します。
既卒教育
一人ひとりのこれまでの経験を大切にし、あなたの目指したい看護を尊重し、支援します。
新卒教育
一人ひとりを大切に育てます
看護師1年目は、うまくいかないことも多く、日々の業務と勉強に追われ、大変なことの多い1年です。
だからこそ、わたしたちは新人看護師の成長をサポートできるような教育体制づくりを大切にしてきました。
4月の1ヶ月研修もその一つ。学校で学んだことを振り返り、実技をしっかりと練習し、自信をつけてから病棟に配属しています。
病棟配属後も月に1回中央研修を行い新人全員が集れる機会をつくっています。
2年間で急性期看護の実践力がしっかり身につくようなプログラムを組み立て、一人ひとりの成長のペースに合わせてサポートし、全員が急性期看護のプロになれるように支援したいと思います。
2年間で救急看護の実践力が身につく
どんな場面でも、どんな急変にあたっても、しっかりと対応できる看護師を育てるために、2年間で救急看護の実践力が身につく教育プログラムを組んでいます。
新卒1年目の研修では、2ヶ月に1回のペースでBLS(一次救命処置)の実技を、2年目ではより高度な蘇生法であるICLS、ACLS(二次救命処置)の研修をくり返し行います。一連の手技を反復することで3年目を迎える頃には、患者急変時にも自然と体が動くようになっていきます。
BLS:一次救命処置
2ヶ月に1回のペースで実技研修
BLSは、特殊な器具や医薬品を用いずに行う一次救命処置です。
新卒1年目研修としてBLSを2ヶ月に1回のペースでくり返し行い、意識・呼吸の確認、気道確保、胸骨圧迫による心肺蘇生、AEDによる除細動といった一連の手技をくり返し、全員が確実に身につけることができるようにしています。
ICLS:二次救命処置
”突然の心停止に対する対応と適切なチーム蘇生”の習得を目的とし、胸骨圧迫、気道管理、気管挿管介助、除細動、薬剤投与などの一連の手技を学びます。
同期の絆が生まれる4月1ヶ月研修
学校を卒業してすぐに臨床に入るのは誰もが不安だと思います。
そこで、当院では4月の1ヶ月間を集合研修にしています。
1ヶ月かけて、新人全員で学校で学んできたことを一緒に振り返り、採血や点滴などの実技をくり返し練習できる時間をつくり、技術チェックを行い自信をつけてから病棟配属としています。
新人全員で1ヶ月間一緒に研修するので、自然と同期のつながりが強くなります。
どんなことも話し合うことができる同期の仲間とお互いに励まし合いながら、看護師として成長していただきたいと願っています。
新人集合研修プログラム(毎年バージョンアップしています)
1日目 | ◇オリエンテーション ◇医療安全管理体制 |
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2日目 | ◇電子カルテ ◇看護支援システム ◇看護記録 |
3日目 | ◇看護必要度 |
4日目 | ◇フィジカルアセスメント ◇体位変換・トランスファー |
5日目 | ◇救急救命処置・技術 |
6日目 | ◇感染管理 |
7日目 | ◇深部静脈血栓予防・パルスオキシメーター ◇心電図の基礎とモニターの見方、モニターアラーム対応 |
8日目 | ◇輸血管理・検体検査の取り扱い ◇酸素療法・吸引・吸入・酸素ボンベの取り扱い |
9日目 | ◇排泄援助技術(導尿・膀胱留置カテーテル・浣腸・摘便など) ◇薬剤(麻薬・向精神薬・血液製剤含む)の管理・救急薬剤について |
10日目 | ◇糖尿病看護(血糖測定・インスリンなど) |
11日目 | ◇処方から与薬(オーダリング) ◇透析看護 |
12日目 | ◇NSTと創傷管理・褥創管理技術 |
13日目 | ◇注射・点滴・中心静脈栄養 ◇輸液ポンプ・シリンジポンプ ◇注射(指示受け~実施まで、医療安全含む) |
14日目 | ◇清潔援助、死後の処置 |
15日目 | ◇経管栄養・胃管挿入と管理 ◇胃瘻管理 ◇口腔衛生管理 |
16日目 | ◇接遇 ◇メイクアップ教室 |
17日目 | ◇看護部概要 ◇卒後教育 ◇災害看護 |
18日目 | ◇ドレナージ管理(胸腔・経皮経肝胆道・脳神経外科領域) ◇トータルヘルスプロモーション ◇メンタルヘルスケア |
19日目 | ◇OPE室看護 ◇食事介助 ◇高齢者虐待予防 |
20日目 | ◇ケースレポート |
21日目 | ◇技術チェック |
プリセプター制度と集合研修でフォローアップ
病棟配属後はマンツーマンでプリセプターがつき、新人ナースをサポートします。
さらに、1年目は病棟での教育のほかに1カ月に1回中央研修を行い新人全員が集れる機会をつくっています。
現場に入ると、どうしても目の前の問題解決に必死になってしまい、先の目標が見えなくなりがちになるので、研修内容もグループワークを多めに入れ、みんなで情報共有し、個々の目標を確認し合えるようにしています。
教育担当が新人の成長を支援(臨床支援ナース)
どんなことでも話せる、新人ナース全員の相談役
5月に病棟配属となった後はマンツーマンでプリセプターがつき、各病棟で新人教育をしていきますが、教育担当の副部長も「臨床支援ナース」として、定期的に院内をラウンドして新人全員の成長をサポートしています。
「不安なことはないかな?悩んでいることはないかな?」とこちらから新人全員に声をかけ、じっくりと話を聞いています。
もし新人さんからSOSのサインがあれば、病棟の科長、主任、プリセプターの話し合いに教育担当も新人の代弁者として入り、病棟のスタッフと相談しながら解決策を考えています。
どんなことでも話すことができ、時には一緒に食事にも行ける。
新人看護師全員のよき相談役です。
急性期看護が身につく環境
処置室3床・ホールディングベッド14床をもつER、ハイブリッド手術室1室を含む10室に拡大する手術フロア、ICU8床のほかに各病棟にCCU(冠疾患集中治療室)・SCU(脳卒中ケアユニット)など専門の超急性期病床計49床を備え、専門性に基づいた重症集中医療・看護を行う体制をつくりました。
ユニット
ICU・・・8床
CCU(心臓集中治療室)・・・8床
SCU(脳卒中集中治療室)・・・9床
ACU(大動脈センター集中治療室)・・・16床
HCU(ハイケアユニット)・・・8床