病棟紹介Ward

8階病棟

心臓外科/循環器内科

心臓外科と循環器内科が一体となり、強固な‟ハートチーム“を形成
設立から3年、私たちはNEXTステージへ

川崎心臓病センターは2019年に開設。心臓外科病棟・循環器内科病棟・CCUの3病棟で、地域の皆様の期待に応えうる医療・看護の提供に取り組んできました。設立から3年、近隣医療機関との連携も進み、おかげさまで当センターは“地域における心臓診療の要”となりつつあります。
心臓病と闘っているすべての患者さんに、さらに専門性の高い安心・安全な看護を提供していくために、2022年度より当センターは心臓外科と循環器内科の病棟をミックスします。病棟をミックスすることで、心臓外科・循環器内科どちらの知識・技術も持ち合わせ、“患者さんが望む場所に帰れる”ための支援ができる看護師育成を目指します。
これに加えてセンター内での教育ローテーション制度も整えます。8階病棟、CCUのどちらでキャリアをスタートしても、ローテーションをすることで、互いを理解尊重し良好なコミュニケーションを築き、より強固なハートチームを形成していきたいと考えています。

主な対象疾患・治療
主な疾患

狭心症、心筋梗塞、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、弁膜症、下肢閉塞性動脈硬化症、心不全

主な治療

循環器内科《2021年度実績》

心臓カテーテル件数:2,863件  

  • 経皮的冠動脈形成術:775件
  • 経皮的カテーテル心筋焼却術:447件
  • 経カテーテル的大動脈弁置換術:159件
  • 経皮的左心耳閉鎖術:12件
  • ペースメーカー・ICD・CRT植え込み術:104件
  • 経皮的僧帽弁クリップ術:2件

心臓外科《2021年度実績》

手術件数:409件(その内、開心術:349件)   

  • 冠動脈バイパス術(ONポンプ/OFFポンプ):115件
  • 複合手術(CABG・弁・大動脈・不整脈手術):126件
  • 単独弁膜症:72件

大動脈弁置換術/大動脈弁形成術/自己弁温存大動脈基部置換術/僧帽弁置換術/三尖弁形成術/三尖弁置換術/三尖弁輪縫縮術/左心耳閉鎖術/下肢血管バイパス術/MEZE

私たちの看護の概要

心疾患がある患者さんが入院しているので、カテーテル治療等の短期入院から手術前後の周術期~退院まで幅広い看護を行っています。
特に心疾患患者さんは、生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢、先天的などが原因となるため、生活に寄り添った退院指導を心掛けています。看護師・多職種間でのカンファレンスを活発に行い、様々な視点で問題点を洗い出しながら患者さんが望む場所へ帰るための支援をしています。

こんな看護技術・知識が身につく

心臓病センターに入院している患者さんは、常時心電図を装着している方がほとんどです。そのため、心電図の波形から患者さんの状態をアセスメントする必要があり、心電図から心臓の状態を読み取る力が身につきます。
外科・内科の患者さんがいることで、ドレーン管理・呼吸管理・創傷管理・薬剤管理・輸液管理等の幅広い看護技術が身につくことも特徴の一つです。また、心疾患が中心となるため常に急変のリスクと隣り合わせです。急変勉強会も活発に開催されているので、急変時看護をしっかり学ぶこともできます。
また、心臓病センター内での教育ローテーションにも力を入れています。CCUでの重症患者・術直後患者管理についてもフォロー体制のもと一定期間学ぶことができ、専門性の高い知識技術が身につきます。

私たちの看護の魅力

当病棟では、急性期から慢性期までの患者さんを対象に看護をしています。
低侵襲の手術もありますが、長時間の侵襲の高い手術を受けた患者さんが、リハビリを頑張り元気になって自分の足で退院していく姿にやりがいを感じることができます。
心疾患は再発防止にむけた生活習慣の改善が必要となります。退院後も継続できるようにご本人の意思決定を尊重し、その人らしい生活が送れるようにと考えながら支援しています。退院後の生活を見据えた介入・退院支援を学ぶことができることも私たちの病棟の魅力だと感じています。

私たちの取り組み、目指す看護

専門性を高めるだけではなく寄り添う姿勢も大切にしています。
心不全を代表とする慢性疾患では、入退院を繰り返す患者さんが多いため、再入院を繰り返さないように、退院後の生活を見据えながら、MSWなどの多職種と連携し、個別性のあるケアの提供に取り組んでいます。
患者さんは死に直結する疾患になり、不安や恐怖心を持って入院されてきます。患者さんの想いを傾聴することが大切と考え、患者さん自身のケアに加えて、ご家族への精神的ケアも提供できる看護を心掛けています。

今年度より、心臓外科・循環器内科の病棟がミックスされます。心臓病と闘っている全ての患者さんに安心・安全な看護を提供するため、病棟・ユニット間での教育ローテーション制度を整え"患者さんが望む場所に帰れる"支援が出来る看護師育成を目指しています。

教育・フォローについて
新卒教育

新人と年齢の近いスタッフがプリセプターとなり、主に指導を行います。まずは看護技術から始まり、受け持ちを一人から始め、徐々にステップアップできるようフォローを行っています。 進捗状況に合わせ、受け持ち患者さんの人数選定を行っており、日々の業務の中で感じた疑問点はすぐに解決できるよう、近くで寄り添うことを心がけています。
私たちも毎日が勉強なので一緒に頑張りましょう。

既卒フォロー

メンター2名を固定して付けて、既卒者をフォローしています。メンターを担うスタッフを固定することで、既卒入職者とメンターの関係性が作りやすく、相談窓口としても機能することで適切なフォローを可能にしています。

※教育プログラムはこちらからダウンロードできます。

8階北病棟 既卒教育計画(経験者)

8階北病棟 既卒教育計画(未経験者)

8階南病棟 既卒教育計画(経験者)

8階南病棟 既卒教育計画(未経験者)

循環器の基礎知識 (自己学習の参考)

心臓の解剖生理(環状動脈を含む)
刺激伝導系/動脈系と静脈系/体循環と肺循環/前負荷と後負荷/心電図

心臓病センター教育ローテーション制度