集中治療室/中央部門/入退院支援
集中治療室/中央部門/入退院支援
10階:消化器病センター
9階:脳血管センター
8階:川崎心臓病センター
7階:川崎大動脈センター
6階
4階
2階
入退院支援
手術室
当手術室はハイブリッド手術室を含む全10室で稼働しています。
当院は、特に心臓領域の手術がハイボリュームで、大動脈外科では国内最多の手術件数を実施しています。また、“断らない医療”という理念に沿い緊急手術も多く、24時間365日緊急対応できる体制を整え、326床の病院規模ながら年間約5,600件の手術を行っています。
ハイクオリティな手術を豊富に経験できる一方で、スタッフのワークライフバランスを大切にし、出産・育児などライフステージの変化に合わせた働き方を支援し、キャリアを重ねていける体制も整えています。
手術室看護科長からのメッセージ
チーム制で専門性を高める
当手術室では、診療科ごとに3つのチームに分けています。チーム制にすることで、知識や技術を深め専門性を高めています。
また、スタッフの希望を聞きながら定期的にチーム間のローテーションも行っており、すべての診療科を経験し、ゼネラリストを育成する体制も整えています。
大動脈疾患に対するステント内挿術(EVAR、TEVAR)
川崎幸病院 手術室の魅力
- ハイクオリティな手術を豊富に経験できる
大動脈外科の手術件数は国内最多で術式も多様。当院は特に心臓領域の手術がハイボリュームです。
- ワークライフバランスを大切にします
当手術室は産休・育休からの復職率が高く、復職後も日勤専従や短時間勤務など働き方を選択できるようにしています。プライベートとキャリアアップの両立を支援します。
- 段階を踏んでステップアップ、ジェネラリストを育成します
チームごとに診療科の特性に合わせた教育計画をつくり、ステップ表を用いて、段階を踏んで術式を習得できるようにしています。また、3チーム間のローテーションも計画的に行い、ジェネラリストの育成に力を入れています。
- キャリアアップを支援
日本手術看護学会のラダーに基いた手術室ラダーを取り入れ、スタッフ個々のキャリアプランに添った支援を行っています。
教育・フォロー
- 当院では新卒者も手術室に配属しており、希望を聞きながら各チームに配置しています。
- チームごとに、診療科の特性に合わせた教育計画を作り、2年間で基本的な知識・術式を習得し業務独り立ちを目指します。
- 新卒者にはマンツーマンでプリセプターをつけます。既卒者はチームごとに相談役をおき、個々の経験に応じて、スケジュールの進め方を調整しています。
1年目教育スケジュール
外科チーム(1年目)
- 診療科ごとに、器械出し→外回りという順番で技術・知識を修得していきます。
- 待機業務独り立ちを1年目の目標にします。
心臓外科チーム(1年目)
- 心臓外科、循環器内科ともに外回りから開始し、段階を踏んで器械出しに進んでいきます。
- 1年目は開閉胸や循環器内科の器械出しを経験し、待機・夜勤独り立ちを目標にします。
心臓外科チーム
大動脈外科チーム(1年目)
- 1年目は外回り業務から開始。術式の理解を深めてから段階を踏んで器械出しに進みます。
- 器械出しは、腹部症例→胸部症例→胸腹部症例とステップを踏みながら修得していきます。
大動脈外科チーム
2年目教育スケジュール
一般病棟への教育ローテーションを実施
新卒者は2年目の夏~秋にかけて、教育ローテーションで一般病棟を経験します。ローテーションの期間は2カ月間で、病棟での夜勤業務も経験します。
ローテーションの目的
- 術前・術後の看護を学び、術中だけではなく継続した看護実践が理解できる。
- 他部署での経験を通して、他部署の理解を深めることができる。
- 手術室と病棟の連携の促進や業務改善に結び付けることができる。
- 手術室内では経験できない看護技術の習得ができる。
外科チーム(2年目)
心臓外科チーム(2年目)
大動脈外科チーム(2年目)
3年目以降のキャリアアップ
3年目
プリセプター
- 当手術室では、3~4年目の看護師がプリセプターとなり、1年生を支え導く役割を担います。
- プリセプティに指導することで、自分の課題点が明確になるなど、プリセプター経験を通じて多くのことを学び手術室看護師としての次の一歩につなげていきます。
院内では、年4回のプリセプター研修(4月・6月・10月・3月)を実施し、プリセプターフォローをしています。また、院外研修を受講する職員もいます。
リーダー業務
- チームによって開始時期は異なりますが、3年目から日勤リーダー業務をフォロー付きで始めていきます。
(対象診療科の多い外科チームは、5年目からリーダー業務を開始します) - フォローを受けながら、段階を踏んで、アセスメント力、コミュニケーションスキル、情報収集力、交渉力などを身につけ、リーダー独り立ちを目指していきます。
4年目
チーム内でのリーダーシップを発揮
- 係活動、委員会活動のリーダーを担い、リーダーシップを発揮してチーム内での自分の役割を果たしていきます。
- プリセプター・リーダーを経験した後に、他チームへのローテーションを行います。他科の術式を経験し、他チームの業務理解を深めることで視野を広げていきます。
- 各チーム1名ずつ、1クール2カ月でローテーションを行いますので、1年間で各チーム6人のスタッフがローテーションを経験することとなります。
- ローテーションを重ねていくことで、ステップを踏みながらジェネラリストを目指します
5年目以降のキャリアアップ
5年間で完全独り立ちとなり、今後のキャリアプランを再設定していきます。
当手術室は、日本手術看護学会のラダーに基いた手術室ラダーを取り入れ、スタッフ個々のキャリアプランに添った支援を行っています。
個々のキャリアプランに添った支援をします
資格取得支援について
認定看護師、診療看護師さんには、各々の専門知識を十分に発揮し、当院の看護の質とレベルを向上していただきたいと願っています。そのために、必要な支援は積極的に行い、働きがいのある環境づくりをサポートします。
これにより、当院で特定行為研修を修了することで下記の4区分の特定行為の実施が可能になりました。
- 呼吸器(気道確保に係るもの)関連
- 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
- 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
- 循環動態に係る薬剤投与関連
心臓外科チーム
国内トップレベルの心臓手術を豊富に経験できる環境があります
当院心臓外科では、Off-Pump CABG や弁形成⼿術(Yacoub や MVP など)、弁置換⼿術、複合⼿術(CABG/弁/不整脈ほか)等の開胸⼿術を年間約350症例⾏っています。
末梢⾎管⼿術(下肢動脈バイパスや⾎栓除去など)も⾏っており、さまざまな種類の⼿術を豊富に経験できることが心臓外科チームの強みです。
さらに、感染性⼼膜炎(IE)や⼼破裂、⼼室中隔穿孔などの超急性期の緊急⼿術にも対応しており、緊急対応の経験も積むことができます。
手術件数 2022年心臓手術件数:350件
CABG(off-pump):100件(95件)
心筋梗塞合併症手術・左室形成術:11件
単独弁膜症:83件
複合手術(CABG/弁/不整脈ほか):141件 (CABG同時施行:66件)
心臓腫瘍・閉塞性肥大型心筋症・収縮性心膜炎:15件
末梢血管(下肢動脈バイパス、血栓除去):23件
心臓外科ホームページはこちら
心臓外科チームの強みと魅力
- ハイボリュームでハイクオリティな手術
- ライフステージに合わせた働き方ができる
- 看護師が担う役割が大きい
- 心外未経験者でもステップを踏んで学べるフォロー体制
手術のクオリティが高い、当院だからこそ経験できる手術
当心臓病センターはハイボリュームセンターであり、医師の技術レベルが高く、クオリティの高い手術看護を学ぶことができます。複合手術も多く、当院だからこそ経験できる手術もあります。
その一方で診療科の特性上、緊急症例が比較的少なく、多くが予定手術のため勤務負担も少ないのが特徴です。
ワークライフバランスを取りながら、豊富な経験を重ねて、納得できる手術看護を実践できる環境が心臓外科チームにはあります。
多職種間でのコミュニケーションも円滑で、チームカンファレンスで術式の確認など行います。
麻酔科との連携
当院の麻酔医は常勤が多く、先生方の在籍年数も長いため連携がとてもスムーズで、心臓外科手術に対応できるレベルの高い麻酔科医が多いのが特徴です。
ライフステージに合わせた働き方ができる
当チームには、ライフステージに合わせた働き方ができ、キャリアアップをしながら長く勤務できる職場環境があります。
二交代勤務から日勤専従や短時間正職員への勤務形態変更もスムーズですし、子育て中のスタッフが定時に上がれるよう、周りのスタッフがサポートしてくれています。お子様の急な体調不良時にもスタッフが力を合わせて快くサポートしています。
看護師が担う役割が大きい
手術室内での業務を幅広く経験することができ、手術室看護師としての多様な知識・技術が身につき、広い視野を獲得することができます。