情報ではなく人を見よう

先日の看護管理学会にて。
患者の「情報をとってくる」を考えると題してのセッションの一コマです。
情報をとるとはどういうことかを考えさせられました。
例えば
・カルテ(情報)を読み、他の看護師から情報を聞かないとベッドサイドに行けない
・引継ぎの際、あれこれ、とことん情報を得ないと気がすまない
・看護過程は、必ず「情報収集」から始まるのであって、「実践」から始まったり、
 もしくは「実践しながら情報収集する」などという事が頭にない
・情報収集は他人に委ねられると考え、自分で観察したり、会話したりという課程から
 情報収集するという認識が薄い
これらの傾向にある看護師は、情報依存症と診断されるらしいです。
さらに、この依存症は臨床経験を積む(おおよそ5年以上)と、自然治癒するらしいです。
経験知というものが、情報依存症から解放してくれるようです。

学生時代に
「看護は観察から」と教わったのですが、今の時代は情報からでしょうか。

そういえば、自分が患者の時に、
看護師に薬を頼んだら
「カルテ見てないので、また来ます」って言われて、愕然とした記憶があります。

学生や新人看護師とともに、考えてみたいと思いました。
まず、人を見よう!
看護は観察から。