褒めると叱る 褒めて育てる

ここ最近は「ほめて育てることが大切」と言われていますが。
ほめる指導が良い、だから怒ることはダメ。叱る時にも慎重になどと、
なんだか指導する立場の先輩や管理者がビクビクしてしまいます。
パワハラに該当するような行動は論外ですが、
でも
ほめて育てるというのは、新入職員を甘やかしたり退職させないための策ではないはずです。
新入職員が適切なケアを安全に実施できるように育って欲しいと考えると、
具体的にできた事をほめる指導が効果的だという意味です。
感情的に怒るのではなく、きちんと何が良くないのかを指摘することが指導者には大切です。
とは言うものの、新入職員に泣かれると困りますよね。
厳しい言い方をしたつもりもないのに泣き出す新人を前に、
泣きたいのは私のほうだと思ったり、他の職員の前で格好悪いと感じたりします。
泣かせてしまったと申し訳ない気分になったり、逆に周囲から怒られないかと気になったり、
様々な感情がよぎります。
泣いている側も、自分のふがいなさに情けなくて泣いているのか、
指導者が意外と怖かったのか、
緊張や不安の中で周囲の人の何気ない言葉に想像以上に傷つくこともあります。

何で泣くの?と聞いても、解決にはなりません。
そんな時は、黙って泣き止むまで待ってあげましょう。
周囲に人が多い場所や患者さんの前なら別の場所へ移り、落ち着いてから涙の元を探りますか。
そして次はどうすればその状況をクリアできるかを一緒に考えていくことです。

そういえば、私が病棟師長クラスだった頃、新卒が泣いているのを、
わざわざ「○○先輩が泣かせてます」と、教えてくれたスタッフがいました( ´∀` )
さてさて、
皆悩みながら大きくなるのです。
自分は一人じゃないと思える関係作りをしていきましょう。

ナースの法則 200

看護倫理や、看護哲学の本ってちょっと難しいと思いますが
この本は、「看護」について考えたくなります。
1~200まで格言があるので一部ご紹介します。
以前にもブログで紹介したと思うのですが、検索したら・・在庫なしになっていました。
(残念! 再版希望します)

53:リーダーにはリーダーシップ酵素が必要である
リーダーは素質が40%、学習が60%。
アルコールを分解する酵素を持っていない人にアルコールを勧めるのは危険なように、
リーダーシップ酵素の少ない人にリーダーを進めるのは危険である。

91:看護師が忙しい時、一番我慢しているのは患者さん
看護師が忙しくて辛い時があるが、もっと辛いのは患者さんである事を忘れてはならない。

92:自分の親を入院させられない病棟では働かない
親を入院させられるくらい自分の病棟のケアに自信がなければならない。

120:医師は医療チームの一員であって、看護師の上司ではない
新人看護師が陥りやすい勘違い。医師は上司ではなくチームの一員。

152:勤務はじめの急変の多くは、前の勤務者の観察不足から起こる
患者からサインは出ている。見逃すと急変につながる。

184:冷たい気持ちは伝えようとしなくても伝わる
温かい気持ちは伝えようと努力しなければ伝わらないが、冷たい気持ちは何もしなく
ても伝わってしまう。注意しよう。

200:幽霊を見た時は、体調/精神状態をチェックしよう
幽霊を見る時は、テンションが落ちていたり、何かに過敏になっている時が多い。
体調をチェックしよう→幽霊は見なくても、自分の体調管理は大事。

200はツボりました。
旧病院時代に見える先生がいたなーと思い出しました。
そして152…考えさせられます。

探し物はなんですか

最近、やたらと探しものをしていることが多い気がします。
「ここに置いたはず・・・」
確かここに置いたと思われる場所を何度も何度も探すのですが見つけられず、一旦探すことを中止。
結局モヤモヤ、イライラしながら自分に嫌気がさし、その日は諦めて寝てしまったりします。
翌日、
置いたと思われる場所に立ち、再度、「探し出す」決意を強くし、探す手順を考えチャレンジします。
「置いたはず」の場所にとらわれず、他の場所に切り替え、思い込みを捨て開始すること数分後、、
「こんなところにあった」という具合に一安心という結末を迎えます。
こんなことをしながら、ふと
人生100年時代と言われる中、
生活も働き方も選択肢が広がり、いよいよ体力と能力に照準を合わせて、
自分探しを始める時期かなと思うのでした。

毎年この時期になぜか焦る

早いもので、今年も残すところ1ヶ月余り・・・
毎年毎年「光陰矢の如し」を実感するに至り、自分の年齢はもはや不明です。
月日の経つのはあっという間で二度と戻ってこないから、
無為に送るべきではないという戒めを含んでいると、辞典にはありますが、
毎年この時期に来て慌てることの多い人生を繰り返している感じがしています。

知り合いの一人は、国内外を飛び回る忙しい仕事人です。
インフルエンザやコロナが流行っているので、
うがい・手洗いの励行で体調管理は油断せずに~とメールしたところ、
今日は滋賀県に来ています(笑)と返信が来ました。
先日は富山にいたような。。
仕事が立て込んでいる時は、気持ち的にも緊張し、
意外と風邪などひかない印象ですが、一段落して気持ちがふと緩んだりすると
疲れが出るのと同時に風邪ひいたりしますよね。
私も一時は流行に乗り遅れるタイプで、
季節外れに一人家でポツン・・・としていました。
普段から自分の体調を意識して、仕事もoffも楽しめるためには、
健康体でいることが本当に大事です。

毎年この時期になぜか焦ることの繰り返しだとしても、
年に最低1回は、自分の体調や健康、家族の健康を考え生活を振り返っている
から、まぁいいかと。

人生100年時代です

「人生100年時代」というコーナーが設けられる程、
人生100年を展望した書籍が多く出版されています。
診療報酬・介護報酬改定改にあたっても基本認識に
「人生100年時代を見据えた社会の実現」という点があったと記憶しています。

以前に読んだ
『LIFE SHIFT:100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン,アンドリュ・スコット著)
には「人生100年時代」の生き方をどのように捉え、何を考えていかなければならないか
について書かれていました。
単に「100年 長いなー」で終わるのではなく
自分のこととして人生が100年まで続くことを認識する時代がそこまで来ています。
では健康寿命はどのくらいでしょうか。

定年後の長い老後のライフコースを考える時がきていることは間違いないです。
厚生年金の定額部分の支給開始年齢も65歳に引き上げられたことを考えても
65歳定年、それ以上を見据えた働き方を検討する必要がありますね。
雇用する側にも様々な課題はありますが、
何よりも個人は体力や知識、就業意欲等を持続し、
定年後の生活を思案することが本当に大事だと思われます。

今一度自己のキャリアデザインを思考したい。。。といろいろ模索中です。

酒は百薬の長

酒は適量を飲めば健康に良く、どんな薬よりも効果のある薬である
(所説あります的な・・・) という意味で用いられることが多いと思います。
古代ギリシャの医師であったヒポクラテスは、ワインを最も有益な薬であると称えていたそうです。
では、医学的観点ではどうなのか?
酒を適量飲むことで
アルコールがLDL(悪玉)コレステロールの増加を抑え、HDL(善玉)コレステロールが増加すること、
血液が血管の中で詰まりにくくなり、心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患の予防効果があるそうです。
ですがー、飲みすぎると
中性脂肪が増加し、HDLコレステロールの低下、LDLコレステロールの増加、
血圧上昇や高血糖状態につながることから発症リスクが増加するとされます。
実際に虚血性心疾患・脳梗塞・2型糖尿病においては、
全く飲まない人と比較して少量飲酒者の方が発症するリスクが低いとされている研究結果もあります。
よく言われる目安としては、ビールで中びん1本(500ml)、日本酒で1合(180ml)です。
ただし高血圧や脳出血、肝硬変、頭頸部がんについては、
少量の飲酒でも発症リスクが高まるといわれ、
総合すると必ずしも「酒は百薬の長」とは限らないということになります。

なぜ、こんなことを書いてみたかというと・・
先日とある食事会で、となりの席の方の会話が耳に入りました。
複数名の中で一人だけ、お酒を召し上がらない方がいたようなのですが
A「お前、酒飲まなくて大丈夫か?」 
  (私:飲まなくて大丈夫か?の意味がわからん・・・)
B「食事にはお茶の方が合うし、酒はちょっと・・」
A「酒、飲まないと病気になるぞ!」
  
そーだったのか?!( ´∀` )

考え事の整理中です

法人本部へ異動してあっという間に4か月目に突入・・・
月日の経つのがあまりにも早くて、一体何をやっているのだろうとフッと不安に襲われています。
不安定な天候も続いているからでしょうか。
患者さんだけでなく私たち医療従事者も体調管理が難しいと感じる今日この頃です。
“自分自身が元気でないと、スタッフや患者さんの元気は守れません!!”と、叱咤激励しております。
ところで
次年度は診療報酬改定の年です。
かなり国の本気度が現れる改定になるかと、将来を見据えてまだまだ変化していくことが予想されます。
自分たちが住んでいる地域の医療・看護、介護の将来予測と取り組むべきことについて、
自分の地域の環境分析や施設の強み・弱みなどの分析が重要です。
地域全体の医療・看護、介護について地域で生活する方々に寄り添い、
的確にアセスメント出来るのは看護職です。
看護師の役割は重要ですね。そしてまた、
医療機関だけでなく、自分たちが生活する地域の中で医療・介護・福祉施設、在宅などと連携すること、
地域が一体となったコミュニティー医療の展開が重要です。
少し話が大きくなりましたが、看護管理者同士の強力なネットワークを駆使し、
地域の皆さんが安心して医療・看護、介護を受けながら地域で生活していける、
その一端を担っているということを自負しながら資質向上に努力していきたいものです。

うっかり真面目な事考えてしまいました。
頭痛くなってくるので、今日はこのくらいにしておこうと思います。

インフルエンザの季節・・・

インフルエンザの季節が近づいてます。
予防注射はお早めに。

ここ数年はコロナの陰に身を潜めていたであろうインフルエンザですが、
着々と進出してきています。
発熱外来という言葉は一般的にも認知され、定着してきました。
発熱=感染症=インフルエンザまたはコロナ
という季節感になってきています。
体調管理を怠らず、うがい・手洗いです。
以前に予防注射を受けたところ、突然発熱し、やや副反応?
と思いきや喉が痛くて、あわてて診察を受けたことがあります。
耳鼻科医いわく「急性咽頭炎」
って、風邪ひいてたのに気づかない自分が情けない・・・
そんな過去がありました。

そろそろ寒くなってきそうです。
最近の日本は、暑い・暑い・暑い → 寒っ!!
体調管理は、きちんと行いましょう。

切手に学ぶ

最近の郵便料金をきちんと把握しておらず。(すいません)
以前購入していた切手が料金不足になってしまうので、追加金額分の切手を購入
しなくてはと、久しぶりに郵便局へ。
いろいろな種類の図柄があるのですね、窓口の方がお勧めしてくるのも
面白かったです。

さて、以前にも感じたのですが、あるメルマガの記事より
ちっぽけな切手は
“ 最後まで食らいついていれば 必ず仕事をまっとうできる ”
ということを示す良い実例です。
封筒の隅に貼られた切手は目立ちませんが、荷物が最終目的地に到着するまでの
原動力となっているのです。
目標を追求し続けるだけの根気強さがあれば、あなたが会社や家庭、
その他の組織に与えることのできる影響は計り知れないものになるでしょう。
やりがいのある仕事に取り組んでいれば、必ず障害にぶつかります。
そんな時は小さな切手の力を思い出し、やり遂げるまで仕事に食らいついて
離れないようにしましょう。

切手にこめられた思いは人ぞれぞれです。
最近は自己主張している切手もあります。
でも、置かれた場所で咲く・・与えられたものに全力を尽くす・・
自分の仕事を振り返りました。

今ここにある自分の仕事に全力を尽くしてくらいついているか・・・
まったく成長の感じられない自分に愕然とします。

クリーンランゲージでの面接手法

先ずは組織の理解から…とスタッフ面接することありますね。
特に新たな勤務場所(施設が変わる、病棟が変わるなどなど)では、まずはスタッフ把握が重要です。
以前、コーチングを学び始めた頃「クリーンランゲージ」という手法を学びました。
クリーンランゲージのクリーンとは前提や比喩をできる限り「洗い落とした」という意味があります。
最小限の問いかけで、最大限を引き出せるというのです。
面接中の質問ですが、
○○には、相手の語った言葉そのままを入れ、潜在意識に問いかけるものです。
 ― (その○○は、)どんな種類の○○ですか?
 ― ○○について、ほかに何かありますか?
この質問は相手の記憶にアクセスし、意外と俯瞰して語れるようです。
解決策のイメージをつかみ自分の言葉で語れると「答えは自分の中にある」と実感できると思います。
面接では相手の思いをひたすら頷いて聴き、相手が自分の言葉で語ることが重要です。

まだまだ修行が足りないとは思いますが、
前提や先入観がほとんどない姿勢(クリーンな態度)で、望めると良いですねー