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医療・看護の提供において、マニュアルによる標準化は必要です。
ただし根拠を押さえてこそのマニュアル化です。
「なぜ」そうすることが良いのかを理解して実施してほしいものです。
突然ですが、「なぜなぜ期」
お子さんのいる方は、ご存知でしょう。
3~6歳くらいの子どもが「なんで?」「どうして?」
と、たくさん質問してくる時期のことです。
愚息もその時期、なんでなんで小僧さんになっていました。
「なんで、影は暗いの?」
「なんで、さくらは咲くの?」
「なんで、水はぬれるの」
簡単に説明するのが難しかったり、「えっ?そこ?」という感じの質問です。
今振り返ると、とてもかわいい質問なのですが、
「なんで?どうして?」攻撃は、結構大変なこともありました。
しかーし、
この「なんで?」「どうして?」は、とても大切です。
「なぜなぜ期」の小さな子どもたちは、
“Better to ask the way than go astray.”
『聞くは一時の恥』なんて、もちろん考えていません。
頭に浮かんだ疑問を素直に声に出しているだけです。
一方、大人はどうでしょう?
「こんなことも知らないなんてダメだね」と、思われたくたくないとか、
見栄を張ったりで、ついつい飲み込んでしまいがちです。
でもそれは、とても残念なことです。
頭の中に浮かんだ「なんで?」「どうして?」は、子どもと同じように
恥ずかしがらずに声に出してみましょう。

根拠を理解して、実行できるように。