週に一度の心地よい緊張

休みの調整がついた水曜日の朝は、
絵本の読み語りのために小学校へ出かける。

絵本の選択は、担当者に任され、
読み聞かせする学年、季節や行事などを考えて本を選ぶ。

たった15分間だが緊張しながら、子供たちの反応を楽しみに絵本を読む。

読み方は、子供自身の想像力を引き出すために感情移入はしない。
感想も聞かない。
ざわついた感じから静かになるまでの時間や子供たちの表情、
絵や、話を聞いて時々おこる歓声で子供たちの気持ちを推し量るしかない。
看護師特有の
「・・・で、あなたはどう思う?」の口癖は封印する。

絵本を読むだけだが、意外に奥が深い。
「この本は1年生には難しいか・・・」
「3年生にはもう少し考えてもらえる本がいいか・・・」
など考えながら絵本を選ぶ。

2週に1度は子供と一緒に図書館に通う。
仕事を忘れ、
一緒に連れてきた子供のことも忘れて
絵本選びに夢中になる。

そろそろ、雪や冬おテーマから、春が近い題材にしようかな・・・

by 川崎大動脈センター専門集中治療室看護科長