ナーシングセレモニー

私の時代は戴帽式という儀式でした。
現代はナースキャップが廃止になって、ナーシングセレモニーという
式典になっている学校が多いです。
看護の基礎を築いたナイチンゲール像を中央に、キャンドルの灯を
繋いでいく式典です。
厳かな雰囲気で、気持ちが引き締まるのではないでしょうか。
先日、ある学校のセレモニーにお招きいただきました。
看護を志した気持ちを改めて確認し、看護の誓いを唱和します。
実習施設代表として、お祝いの言葉を述べさせていただきました。

「人は強くなければ生きてゆけない。人に優しくなければ生きている資格がない。」
この言葉をお聞きになったことがあるでしょう。
皆さんは、人に優しく接する仕事を天職に選ばれました。
私の理解では、人に優しくするとは、相手の立場を思いやって振舞うことです。
相手と心を通わせての対話を成立させることです。
看護は身体の看護だけでなく、心の看護でもなければなりません。
(以下、省略)

ふと、当院の新人看護師にもお話しておこうかなと考えました。
島崎藤村の一文に
“病のある身ほど、人の情の真と偽とを烈しく感ずるものはない”とあります。
日ごろから皆さんに向けられた発信には、真を尽くして応じることを心がけてください。

にしても・・・
参列されているご家族(親)が若いので、これはこれで衝撃でした。