地域密着型150床病院の院長が書いていた
「地域医療を担う医師に望む」というコラムが目にとまりました。
冒頭で
【医学部の学生が実習後の感想文で
「内科、外科という大まかなくくりで分けられていることを知り
驚きました」と書いていたので、驚いた。】
という文章を読んで、、、私も驚きました。同時に学生の感想も理解できると思いました。
確かに専門性を尊ぶ風潮があるので、内科といっても
消化器→消化管、肝胆膵と分かれ、呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科・・・・・、
臓器別です。
外科も消化器、呼吸器、心臓血管・・・・と分かれています。
整形外科などは、脊椎、肘間接、膝間接、股関節、、、と更に細分化です。
医学部の学生にとっては、細分化され専門志向が当たり前の状態なのだと思います。
が、
高齢者社会です。
多疾患を抱えている一人の人間に多方面からアプローチし、
疾患だけでなく生活環境など検討して医療を進めなくてはならない社会です。
そこで求められる医療とは?
考えさせられるコラムでした。
地域医療を担う医師だけでなく、医療に携わる全ての人が、いわゆる
全人的医療の提供を考えることが求められていくのだと思います。
看護師は学生時代から、全人的というフレーズを幾度となく繰り返し聞かされて
きたのではないでしょうか。
大きな視野で医療を考えてみることも、たまには必要です。