働けば働くほど理念を忘れていくというのは、本当はおかしな話です。
新人研修では病院理念、看護部理念の話しをし、皆が答えられる環境ですが、
中堅クラスになると記憶の片隅に追いやられてはいないか?という感じがします。
理念を具体的な行動に落としこめているか、それを実践するのは理念を掲げた人であり、それを受け継ぐ人が続かなければなりません。
浸透した理念は日常の具体的な行動や発言に現れるものです。
今日読んでいたコラムに書かれており、感動したものがありました。
幼稚園で子供たちがきちんとした挨拶ができる。
その幼稚園の理念の柱が「子供たちがお互いを尊重できること」
語先後礼(先に言葉で挨拶し、その後に頭を下げる)は、相手の前で一旦立ち止まらないとできません。この行動をきちんとするためには、もちろん職員も子供の前で立ち止まり、挨拶をするのです。自ら実践して模範を見せなくてはなりません。
またゴミ一つ落ちていない。
「ゴミを平気でまたいで歩くような職員をつくらない」という方針もあるそうです。
コラムを読んでいて、少々ドキドキしてきました。
当院の職員は・・語先後礼は難しくても、挨拶は行えているようです。
ゴミは落ちていないか?これからはポケットにビニール袋を持ち歩こう。
5Sを謳っていても、管理職が模範を見せられないようでは、スタッフはついてきません。
理念は日常の行動にその姿を現す。
やってのけているのが幼稚園児であることの素晴らしさ・・・・指導者の力でしょうか。
子供が素直なんでしょうか。きっと両方です。