看護師の力量

「ある朝、大学の廊下にH教授の叫び声が響き渡る・・・」という
書き出しのコラムがあります。
【看護のアジェンダ】目にしたことのある看護師も多いと思います。

冒頭のコラムは、最近のトイレが便座から立ち上がると自動水洗式の
ことが多く、H教授が使用しようとした便器に流されないままの物体を
見て叫んだ・・・という話です。
これは文明の発達に伴い、看護師のケア力量低下にどう対処すべきか?
というテーマに繋げる切り口となっていました。斬新ですね。
生活体験調査という内容で、とある大学は看護学生へ尋ねています。
その中で
「浴槽に湯が入っていたら、湯をかき回してから入る」という項目では、
なんと7割近くの学生が「経験がない」と回答しています。
そもそも入浴前に浴槽に手を入れる習慣がなくなっているのです。
今のお風呂は温度設定が事前にできるので、このような行為は不要ですね。
これでは入浴事故の原因になりますし、新生児の沐浴などはお湯に
手を入れて確認する、自分の肌の感覚が大切ですが、ここが学生には
ピンとこない事態になっています。
当院でも流石に看護学生では、あまり聞きませんが・・
中学生等の職業体験では、驚くような場面に遭遇することもあります。
例えば・・・
タオルが絞れないなどというのは、もはや常識の範囲内となりました。
箸が使えない⇒先割れスプーンで全て代用だそうです。
「ラーメン食べるときに、汁が一緒にすくえて便利ですよ~」と
かわいい笑顔で返された時には、絶句しました。
日本人は箸でしょ!なんて、もう通用しないのでしょう。
患者さんへの食事介助はスプーンかフォークの事も多いから、
問題ないような・・
日常生活も困ってない様子だから、いいのか・・・いいのか???

日々の仕事や様々な出来事を目にしつつ、これからの看護を考えてみます。
いろいろな事がありますね~。
それもまた楽しいです。